624章:一時的に使えるチェスの駒だけ

クリストファーは、たった今、自分の部屋に戻ってきたところだった。

誰かに尾行されているなど、露ほども気づいていない。

ましてや、幾重にも張り巡らされた巡回警備をすり抜け、真っすぐに彼の部屋へ入り込んだ者がいることなど――。

国外にいるときのクリストファーは、派手に遊ぶ術を心得ていた。

室内では、すでに二人の美女が彼を待っている。

まさに贅沢三昧、というやつだ。

エミリーは眉をひそめ、胸の奥から嫌悪がせり上がってくるのを感じた。

「お嬢さん方、来たぞ!」

クリストファーは肩を揺らし、尊大に歩み寄った。

二人の女はすぐさま彼に寄り添い、一人が衣服を脱がせ、もう一人は早くも彼に奉仕...

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